おとといのエタマスレガシーで、実際に体験したプレイそのままを元に書いてみました。

よくあるこういう記事、一度書いてみたかったんですよねー(^^)
いや、こういう可能性もあるだろ!みたいなのあったらぜひ教えてください!

【BUGカスケードVS Urオムニテル】

あなたはBUGカスケードを使っており、対戦相手はVolca入りのオムニテルであることがわかっている。
幸運にもメインゲームを勝利することができ、現在はサイドボード後の二ゲーム目の終盤だ。
サイドボード後のデッキレシピは以下の通り。

土地22
2 Bayou
2 Creeping Tar Pit
1 Forest
2 Misty Rainforest
3 Polluted Delta
1 Swamp
1 Tropical Island
3 Underground Sea
4 Verdant Catacombs
3 Wasteland

肉14
1 Baleful Strix
4 Deathrite Shaman
4 Shardless Agent
4 Tarmogoyf

スペル24
2 Abrupt Decay
4 Brainstorm
4 Force of Will
1 Ancestral Vision
3 Hymn to Tourach
2 Liliana of the Veil
1 Jace, the Mind Sculptor
↓サイドイン
1 Notion Thief
1 Flusterstorm
2 Golgari Charm
1 Sylvan Library
2 Thoghtseize
1 Vendilion Clique

Sideboard
1 Baleful Strix
2 Disfigure
1 Pithing needle
1 Grafdigger’s Cage
1 Nihil Spellbomb
1 Murderous Cut
↓サイドアウト
1 Toxic Deluge
1 Maelstrom Pulse
3 Ancestral Vision
1 Baleful Strix
2 Abrupt Decay

【ゲーム展開】
序盤にヒムを二発撃ち、ジェイスを着地させ手札を整え始めたがクロックをおくことはできない。そうこうしている間に嘘か真かで手札を再び整えられてしまった。
ライフをつめてきているが、いまにもShow&Tellをキャストされそうだ。
相手のターンドローステップにヴェンディリオン3人衆を出して、コンボがそろってしまっていることを確認した。下に送ったのは狼狽の嵐。
返すターンで相手のライフをさらに減らし、ジェイスのブレストで来るべき対決に備える。森の知恵をキャストして、ターンを返した。

そして今、まさにゲームの分岐点と思われるターンに突入した。

状況:(相手ドローステップ後)
相手のライフ:7
自分のライフ:17

相手のハンド:ギタ調、will、全知、ショーテル、定業、未知のカード2枚(←操作したドローではない)
自分のハンド:will渦巻く知識、狼狽の嵐、タルモゴイフ
※(ジェイスでブレストしてはいるが、対戦相手は前のターンのギタ調で、狼狽の嵐、will、ブレストを構えていることを知っているものとする。)

相手の場:島3volca 2(アンタップ)
自分の場:
・死儀礼のシャーマン(アンタップ)
・ヴェンディリオン3人衆(タップ)
森の知恵(直前のターンにキャスト)・神ジェイス(3)
Bayou,(タップ)忍び寄るタール坑(タップ)underground sea×2(アンタップ),沼(アンタップ)
自ライブラリトップ:ゴルガリの魔除け(上から1枚目)突然の衰微(2枚目)

(墓地に関しては考慮する必要はない。序盤に切ったwill2枚はいくつか前のターンに落ちたエムラクールでシャッフルされている。ただし死儀礼の黒・マナ能力を起動するには十分だ)


現在は相手の第一メインフェイズ。
対戦相手は島から定業をキャスト。占術は2枚とも上にしてドロー。
Volcaと島をタップして、紅蓮地獄をプレイ。

さあ、どうしようか。
自分ならどうするか、考えてみてほしい。


























結論からいうと、この後私のプレイは一貫しておらず、そのせいで負けてしまった。
その後の試合展開は以下の通り。

→ブレスト切ってwill→相手ギタ調切ってwill→通し→母聖樹タップインgo→森知恵8点ペイジェイスブレストタルモgo →ショーテルオムニ江村で負け。

肉を残して森の知恵でペイをしなければ、エムラクールに殴られても返しで勝つことができた。


立ち返って考えると、とりうる選択肢は主に以下の3つだった。

①(沼タップ死儀礼でライフを5に落としてから)紅蓮地獄をスルー。
一番消極的なプレーだ。残る未知のカードが土地、江村だったとしてもコンボを弾くことができ、このターンの生存はほぼ確実といえる。
母聖樹をおかれたとしても、返すターンでタール坑でアタックすれば使えない。
もし残りのカードが紅蓮破などだった場合でも、次のドローを含め未知のカード3枚が、母聖樹、除去、江村でないかぎりほぼ負けないと思われる。BGを立てられた場合は、ゴルガリチャームで全知を排除でき、エムラクールの代わりがドロースペルだったとしても負けずにゲームは続きそうだ。
ロングゲームになれば、ジェイスと森の知恵によるアドバンテージで守りながら、タルモかタール坑で勝利することができた可能性は高い。

②Force of will を紅蓮地獄に切る(コストはBrainstorm)
こちらに不利な不自由な二択を迫られる選択肢だ。willにwillを切られた場合、
・こちらの狼狽の嵐をひきだしたい か、
・流して母聖樹へ望みをつなぎたい
という意思表示だ。どちらであるか判断することは難しい。
   前者の場合は打ち消してくればまんまと土地&ドローor江村で勝つことができるし、後者の場合でも、見せていない母聖樹にまんまと温存した狼狽の嵐を無駄にさせられる可能性は高い。
もし返すターンでタールピットにアタックされても、立つマナは少なく、狼狽の嵐の要求コストは2でぎりぎり素キャストで通すことができる。

③狼狽の嵐(ストーム2)を紅蓮地獄にキャスト
②に対しこれはこちらがイニシアチブを握って相手に不自由の二択を迫ることができる選択肢だ。willを切り2マナ払うようであれば、安心してこちらもwillを切れる。
willを温存しながら打ち消せるスペルはもみ消しか狼狽の嵐2枚目ぐらいのものだろう。いずれにせよ、ショーテルをこのターンに唱えることはできなくなるはずだ。
「狼狽の嵐はできるだけ後で唱えるべき」という「定石」に縛られて発想できなかった。




対戦相手の上3枚が強かった、自分のライブラリー6枚が弱かったというのは簡単だが、私のプレイが一貫していなかったため起きた敗北だ。willを切ったならば、狼狽の嵐まで使うべきだった。

状況を省みたゲームプランで考えれば①が、二択で考えれば③が、それぞれ②よりも勝ちやすい選択肢だったはずだ。
状況を正しく評価できていなかったこと、相手のデッキリストをそらんじることができなかったのが、正しく選択肢を評価できなかった原因だ。


さらにいえば、紅蓮地獄がサイドインされうるということを警戒していれば前のターンに森の知恵ではなくタルモゴイフをキャストする選択肢も十分にあっただろう。


フェアデッキVSコンボの対戦は、分岐点となるターンが必ず存在する。そこを見極め、選択肢の確立とリスクを評価した上で、常に納得した選択肢を取れるようになりたいものだ。

よいプレイングというものは存在しない。正しいプレイングがあるだけだ。


ではまた。
(↑他意はありません)

コメント

nophoto
名無し
2016年8月9日17:31

ブレストからゴルガリをプレイして再生がよかったのでは?

黒タッチ白
2016年8月9日18:12

ブレスト打って、ゴルチャ引いてdrsと沼からマナ出して、ゴルチャ再生モード。
相手fowにフラスター当てる。ではないかと。フラスターはそろそろ腐り始める為。

T-boy@tokens
2016年8月9日18:50

>名無しさま
>黒さま

コメントありがとうございます。

ブレストゴルチャから相手の反応をみるというのは記事を書いたとき思いつかなかった選択肢でした。ありがとうございます。
ブレストゴルチャは実質カウンターキャストということになりますね。

その場合、未知のカード二枚が土地とドローや身だった場合を捨てる選択肢になるかと思います。willのコストが消えてしまうのが怖く、思いつかない選択肢でした。

ただ、三枚目が青かった場合はタルモ衰微載せでwillとフラスター両方を構えることができますのでとりあえずブレストと言うのが適切だったかもと今考えると思います。

nophoto
へっぽこ
2016年8月10日0:17

初心者の私にはそもそもヴェンディリオンでハンド見たときに実物提示教育をボトムに送らなかった理由が理解できないです…

keipon
2016年8月10日11:56

森の知恵を着地させたターンに出さないタルモをトップに戻さず、ゴルチャをトップに置いたのは何か意味があるんでしょうか?また、最後のジェイスブレストを行う前にwill青札フラスターが手札にあるのであれば、ジェイスでヴェンディをバウンスし、相手のドロー後に再キャストという手もあると思いました。
何より、ヴェンディで実物提示教育を抜かなかったのが一番のミスなような気がします。

T-boy@tokens
2016年8月10日22:33

>へっぽこ 様
>keipon 様
コメントありがとうございます。

・なぜ狼狽を抜いたか
ヴェンディの選択に関してはその時点では相手のハンドに直観があり、こちらの狼狽で確実にフタをし続けたかったため枚数の少ないであろう狼狽を抜きました。(その後のwill攻防で消えました)文章が至らず申し訳ありません。

・ゴルチャトップ
→完全にてなりのミスです。出題後ツイッターなどでいろいろ一人振り返ってみたのですが、ここで大きなミスをすでにしていますね。

・ヴェンディセルフバウンス
→完全に盲点でした。
ご指摘ありがとうございます。

振り返ってみると、本質的なミスは紅蓮地獄後のテンパリ具合にあると思いました。
BUGデルバーからカスケードに組み替えて半月なので、こういう粗さをなくしていきたいと思いミスを基にした記事を書いてみた次第です。
自分のガバガバ具合がよくわかり、有意義なものとなりました。
重ねて、ありがとうございます。

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